デジタルトランスフォーメーション(DX)の実行に即したビジネスプロセス変革の一環で、取組みが進められてきたRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)。
しかしその活用は個別業務の部分最適に終始し一定のルール、制約に基づいた定型業務の自動化による改善に留まっているのが現状といえます。
一方でテクノロジーの進化により、これまで困難とされていた、人の能力や判断が必要であった知的労働(ナレッジワーク)の自動化を実現し、従来型のRPAとAIを組み合わせた業務全体の変革を可能とする“インテリジェント・オートメーション(IA)”の構築が進められています。
このIAによって、人手を介し膨大な時間をかけて過去の知識や経験を基に判断・意思決定をしていた業務がデジタルレイバー(仮想知的労働者)へ置き換わり、人はより生産性の高い仕事を行うことで企業競争力の向上が見込まれています。
まさにテクノロジーと人が混在する戦略的ワークフォースの実現は、業務タスクの自動化のみならず経営課題の解決手段となり、より高度なビジネスを実行できるチャンスが広がっているといえます。
これまでのビジネスを一変し、生産性と競争力の向上へ寄与する新時代のIA/RPAは、ビジネスプロセスの全体最適を目指し、経営戦略の柱として取組みを加速させるDXのキーファクターとして捉えるタイミングとなっているのではないでしょうか。
今回のフォーラムでは、RPAの次なる一手を照らしながら、DXによるビジネスプロセス変革の実現をキーワードに考察を進めていきます。もはや部分最適の業務改善では、競争力の創出が困難となるテクノロジー時代において、如何にして全社戦略としてデジタル変革へ取り組み、企業競争力の強化に活かしていくべきなのか、DXをリードする推進者の取組みと先進事例を基にヒントを紐解いていきます。
日程
2020年4月24日(金) 14:00~17:00