ホーム > RPAを知る >「次世代RPA」導入ガイド 第1回「そもそも次世代PRAとは?」

「次世代RPA」導入準備ガイド

登場人物の紹介

鈴木
  • 姫川とともにRPAの全社導入を任される
  • 何から着手すべきかわからず悩んでいる

姫川
  • 何ごとにも前向きに取り組む鈴木の同僚
  • RPAは勉強中で、まだあまり詳しくない

アル・ピエール博士
  • RPAのことなら何でも知っているランプの精
  • RPAで困っている人がいるとぼわんと現れる

登場人物の紹介

鈴木

  • 姫川とともにRPAの全社導入を任される
  • 何から着手すべきかわからず悩んでいる

姫川

  • 何ごとにも前向きに取り組む鈴木の同僚
  • RPAは勉強中で、まだあまり詳しくない

アル・ピエール博士

  • RPAのことなら何でも知っているランプの精
  • RPAで困っている人がいるとぼわんと現れる
ある日、RPAの全社導入を任されることになった鈴木と姫川。しかし、何から着手すべきかわからず途方に暮れていた。すると突然、ランプの中から「アル・ピエール博士」が現れて…。「次世代RPA」の概要と全社導入のポイントがわかる新連載、スタートです。

RPAの全社導入を任されたのだけれど…

お困りのようじゃな? RPAに関することなら何でも相談に乗りますぞ
ああ、えっと、RPAの全社導入を任されたのですが、何から手を付ければいいのかわからなくて…
私は、RPAの全社導入にはすごく興味があるし、やる気も人一倍あるんですけど、RPAに関する知識がまだあまりなくて…
素晴らしい!
え?
「RPAを使ってます!」と言っても、一部の端末や一部の業務でのみ使って満足している企業が多い中で、全社導入とは実に素晴らしい!
ああ…はい
では、そうだな。まずは「人間とデジタルワークフォースの理想の関係」について考えるところから始めてみるかの

人間とデジタルワークフォースの理想の関係

「デジタルワークフォース」という言葉は知っているかな?
はい。「デジタルの労働力」のことですよね。ソフトウェアロボットやデジタルレイバーと呼ぶ人もいます
そうじゃ。今後、日本は労働人口がますます減少し、人手不足に悩まされることになる。そこで期待されるのが業務を自動的に行ってくれるデジタルワークフォースの存在じゃ
でも、ちょっと不安かな。仕事を奪われるんじゃないかって
そんなことはないぞ。自動化できる業務を彼らに任せ、人間は創造力や柔軟性を活かした仕事で力を発揮すればいい。この2つの労働力を掛け合わせることこそ「未来の業務のあるべき姿」とは思わんかね?
つまり、「競合」するのではなく「共生」することが大切だと…
いかにも。これから先、ビジネスを行っていくには人間と機械、どちらか1つでは不十分。両者をうまく融合して活用できる企業がビジネスの世界をリードしていくはずじゃ

「次世代RPA」に欠かせない3つの柱

さて、ここからが本題。「次世代RPA」の話じゃ。「次世代RPA」は「ハイパーオートメーション」とも呼ばれていて…
待ってください。いきなり「次世代」の話ですか?
RPAの全社導入を実現したいんじゃろう? ならば、全社での活用を前提とした「次世代RPA」こそがそのものズバリど真ん中じゃ
できるだけわかりやすく、かみ砕いてお願いします
そのつもりじゃ。「次世代RPA」には、重要な3つの柱がある。「サーバ型RPA」と「AI」と「Analytics」じゃ
「次世代RPA」に欠かせない3つの柱
「次世代RPA」の1つめの柱がRPA? ちょっと混乱しそう
ただのRPAじゃないぞ。多種多様なあらゆるシステムやアプリケーションと連携し、デジタルワークフォースを安全に管理しながら、あらゆるビジネスプロセスを自動化できる優れものじゃ
「あらゆる」ですか?
そうじゃ。あらゆるビジネスプロセスで使えなければ全社で導入する意味があまりないとは思わんか? これについては後の回で説明するから、ひとまず置いておこう
じゃあ、2つめの「AI」は?
企業にあるデータのうち約80%は構造化されていない半構造・非構造のデータ※だと言われているのは知っているかな?
…知りません
AIは、こうした自動化の妨げになる構造化されていないデータを分類しデジタル化するんじゃ。さらに人が行う作業から学習し、改善し続けることで、どんどんスムーズに実行できるようになる
それは賢いですね

ちなみに、AIによる自動化は「コグニティブオートメーション」とも呼ばれている。また、専門家による意思決定を要するような複雑な業務(半構造のプロセスなど)については、機械学習を使って成長していくんじゃ

じゃあ、最後の「Analytics」は?
企業全体のデジタルワークフォースの稼働状況をリアルタイムで可視化し、調査・分析できるようにすることじゃ
それって必要ですか?
当然じゃ。RPAでも何でも、投資に対する効果の検証は必要じゃろう? 「次世代RPA」では、任意の期間や特定のデジタルワークフォースを指定して、ビジネスにどれほど貢献しているのか効果の測定や予測を行うことが可能なんじゃ
なるほど。「次世代RPA」がどういうものなのかは、なんとなく理解できました。ですので、博士! 全社導入を成功させるための秘策を、ぜひ我々にお教えくださいますでしょうか?
待て待て。そう慌てるな。RPAの全社導入を成功させるための「8つのステップ」については、後々詳しく説明するからもう少し待ちなさい
私は、今までのツールとの違いやどう業務で使われるのかがいまいちイメージできないので、もう少し深掘りして教えてほしいです
よろしい。それはじゃな……おっと、ランプの中に戻る時間じゃ。また会おう。さらばじゃ
※ 出典:オートメーションエニウェア「IQ Bot インテリジェントな自動学習型デジタルワークフォース」

第2回「従来のツールとの違いは…?」につづく
(次回は7月8日 公開予定です)