エンタープライズ企業のための「次世代RPA」メディア

「KEYS TO RPA SUCCESS 日立ソリューションズのRPA成功法則」(著:日立ソリューションズ 松本匡孝)

2020/04/10 書籍



 RPA(Robotic Process Automatic)のような一般の社内ユーザーが自ら利用するアプリケーションの導入を成功させるには、本書のような良質な「教科書」が必須になる。本書はRPAとは何かを丁寧に解説することから始まり、導入する際の課題や多角的なケーススタディを豊富に提示してくれている。こうした書物を社内の多くの人が読むことで、RPAに対する誤解、大きすぎる期待、過小評価などを修正することができる。そしてその教科書を、導入を主動するメンバーが中心になって何度も読み返しながら「自社の業務」と照らし合わせていくことで、導入を進める過程でぶつかるいくつもの壁を突破していけるだろう。

 本書はRPAソリューションを提供する側であると同時に、自社でも働き方改革を推進し、本気でRPA導入の成果が求められていた日立ソリューションズが著したものだ。また著者に名前を連ねている松本匡孝氏は、2016年から日立ソリューションズの働き方改革プロジェクトに参画し、「ワークスタイル変革ソリューション」事業にてエバンジェリストとして活躍している人物である。内容的には、一貫して読みやすい文章で、多くの人が抱くRPAに対する疑問を一つひとつ解消してくれる。さらに日立ソリューションズの全社的な導入についてはRPA導入で目指す具体的目標について解説され、ケーススタディではいわゆる「体験した事実」だけではなく、そこから導き出されたRPA導入を成功させるためのポイントを貴重なエッセンスとしてつづられている。

 

目次(一部)

RPAの持つ可能性
RPA(Robotic Process Automatic)とは
RPAが使える代表的な業務

全体的な運用での課題ポイント
プロセス別での導入・運用の難しさ
導入時の8つの課題とは
・「野良ロボット/闇ロボットが発生する」
・「自動化できない業務が多い」
・「ROIを算出できない」
・「セキュリティは大丈夫?」

日立ソリューションズの全社的な導入の背景(人事労務施策と業務改善の内容)
全社で取り組む働き方改革
改革に向けた具体的施策
・柔軟な働き方で育児・介護退職者ゼロ!
・総実労働時間を100時間削減

ケーススタディ(製品選定ポイント、進め方、運用ガイドライン、業務分析と適用)
最適な製品を選ぶ
・製品を選ぶチェックポイントを設ける
・製品を選び出す決め手
・8つの課題はどうなったか
全社展開の進め方
業務での実例をみる

KEYS TO RPA SUCCESS 日立ソリューションズのRPA成功法則

アマゾンで購入する