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RPA導入検討を前に、しっかり自習しておきたい人のための「チュートリアル」

2020/07/22 TIPS, スライダー



RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入効果については、ネットを始め、さまざまな情報ソースから確認はできる。IT系の情報サイトなどの検索窓に「RPA」と入力すれば、おそらく数百件、もしくはそれ以上の記事タイトルが出てくるだろう。

もちろん、製品や機能のリリース紹介や簡単な導入事例などの記事を読むことで、次第に、「自社でRPAを導入して実現できそうなこと」の輪郭はわかってくる。しかし、多くの関係者とともに実際に導入を進めていきたい、あるいは、既にRPAを活用しはじめているがもっと基礎から学びたい、現在利用しているRPA製品とは違う製品について学んでいきたい、という人にとって、さらにしっかりした「自習の仕方」がある。

そこで今回は、Automation Anywhereを学習していくことを例に、効率的な自習法のヒントを示していきたい。

 

公式サイト、ドキュメント、eラーニングなど学ぶ場所は無数に

OSやプログラミング言語を学ぶ場合もそうだが、アプリケーションについて学ぶ場合も、事例や単発的な記事で知識を得る以上に、実際の利用方法に役立つための学習をするには、次のような方法がある。

  • 公式ドキュメントの「概要」などで大まかな特徴を理解する
  • eラーニングなどによって、具体的に操作方法の初歩を学ぶ
  • さらに詳細な操作、応用的な活用手法について、製品コミュニティやセミナーなどで学ぶ
  • 関連書籍で学ぶ

 

まず、Automation Anywhereの公式サイトを開くと、最新製品である「ENTERPRISE A2019」の概要を知ることができる。まだRPA製品を導入していないという場合は、こうした情報も丁寧にチェックしておいたほうがいいだろう。

例えば、「ENTERPRISE A2019」の紹介ドキュメントを読めば、今、RPAがどこまで進化しているのかがすぐにわかる。RPAを数クリックで実行し、それをWeb上で展開、クラウドで拡大というように、もはや、RPAは自社のシステムにインストールするのではなく、場合によってはSaaSとして利用することもでき、しかも全社規模ですぐに拡張利用できるようになっている。

このサイトでは、さらに詳細に「ENTERPRISE A2019」の機能や特長を解説している PDFを読むことができる。この資料は、業務担当者にもIT担当者にも分かりやすく「ENTERPRISE A2019」の機能を解説してくれているので、未導入の組織であっても、導入計画策定に大いに役立つはずだ。

さらに、「ENTERPRISE A2019」に関するFAQを記したドキュメントも用意されており、「ENTERPRISE A2019とはどんな製品ですか?」「以前のバージョンとの違いは?」「どのような形態で利用できますか?」といった基礎的な質問にすべて答える資料を読むことができるのもうれしい。

 

より専門的な情報に触れたい場合は製品ドキュメンテーションへ

また、RPA製品をある程度使い込んでいて、Automation AnywhereについてのRPAやIQ Botなどのソフトウェアの仕様、説明、コマンドリファレンス、インストール方法などに関する情報を知りたい場合は、製品ドキュメンテーションに必要な情報が用意されている。

製品ドキュメンテーション

このページは最初にアクセスした際は英語で表記されているが、右上の地球アイコンをクリックして、リストから「日本語」を選択してクリックすると日本語で読むことができる。一度その操作をしておけば今後製品ドキュメントを開くときは日本語で表示されるようになる。

さらに、製品ドキュメントを全体像/目次を見たいユーザーのために、「日本語リファレンスとコマンド一覧」を作成しているページがあったので参考までに示しておく。
Automation Anywhere A2019 の日本語リファレンスとコマンド一覧

また初心者にはわかりにくい用語も出てくることもあるが、そんな人に使い勝手のいいサイトがあったので参考までに示しておく。

Automation Anywhere 初めて使う人のための用語をまとめた話

このようにAutomation Anywhereはすでに多くのユーザーがいて、中には中級、上級クラスの人もいるため、そうした人たちが、自主的に「お役立ちTips」を残しておいてくれていることも珍しくない。

 

日本語対応もしている「Automation Anywhere University」

ここまでの学習資料はまさに「参考書」あるいは「リファレンス」「辞書」的なものだが、もっと具体的な操作について自習したいという場合は、Automation Anywhereについてオンラインのeラーニングコース「Automation Anywhere University」を無料では利用できる。ポータルは日本語で、登録とログインが英語だが、ログインをした後は日本語のページと日本語のコースが利用できるので安心だ。

Automation Anywhere University

メニューの「コースライブラリ」をクリック、左側の「トピック」から「Japanese (日本語)」を選ぶと、日本語のコースが出てくる。もし、画面が英語のままになっている場合は、右側のプロファイルアイコンから「My Profile & Settings (マイプロファイルおよび設定)」を選択し、「Localization」セクションの鉛筆のアイコンをクリック。「Language」で「Japanese」を選択して、「Save」すると日本語利用できる。

コースライブラリ

日本語のコース一覧が見つかったら、次にやることは「ラーニングパス」と呼ばれる、コンテンツセットの選択をする。日本語で4つのラーニングパスがあるが、自分の役割により選択する。もし迷ったら「Bot 開発者」を選んでおく。資格試験まで視野に入れてコースを受講する場合は、「AA認定アドバンスドRPAプロフェッショナル(V11)資格準備+試験」を選択するとよいだろう。

資格試験には、学生向け「Essential認定」、プロフェッショナル向け「Advanced認定」、そして最上級の「Master認定」がある。どの認定もオンラインでのテストで資格が得られる。

自習というのは、自分の実力がどれくらいなのかが分かりにくい。こうした試験を受けることを前提に学ぶことでモチベーションを維持しながら学ぶことができるはずだ。

 

書籍にも目を通してより詳細なRPA活用術をゲット

最新版の「ENTERPRISE A2019」をはじめ、Automation Anywhereはオンライン上でもかなり資料も取り揃えられ、多くを学ぶことができるが、やはり、何かわからないことがでてきたときに、さっと調べたり確認したりできる書籍が欲しい、というニーズもあるだろう。

Automation Anywhere関連では、2020年6月に待望の書籍が出版され、7月にも2冊目が続けざまにリリースされた。

自習の中でも、イベントやウェビナーの参加は、新鮮な刺激にもなるし、新たな学びにつながるという効果がある。Automation Anywhere主催のイベントやウェビナーは以下のページに掲載されている。

 

さまざまな情報から学び、ビジネスをデザインするRPAの達人に

Automation Anywhereに代表されるRPA製品は、組織の中に一度浸透すると、あっという間に全社的に利用が広がっていく。組織のなかの個人として、与えられていた業務を自動化させる段階まで、RPAとかかわるだけというケースもあるが、できるなら、もっと多くのことを学び、「業務をデザインし、Botの開発、コントロール、運用管理までのスキルを身につけておきたい。

なぜなら、こうしたスキルはおそらく多くのビジネスパーソンの必須スキルとなるはずだからだ。その意味で、アプリケーションを使いこなすまでの自習の方法を身に着けておくことも、これから大切になるだろう。

最後に、自習に役立つ情報ソースを挙げておく。

日本語

公式ウェブページ

製品ドキュメンテーション

ブログ

Automation Anywhere University

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8card

YouTube

SlideShare

 

日本語 (非公式/パートナー)

Scrapbox A2019

Automation Anywhere 技術ブログ (SBC&S)

Automation Anywhereポータル by ソフトバンク株式会社

バンブロ!RPA女子によるAutomationAnywhere特集 (テクバン)

テクバン YouTube RPA

RPA業務お役立ちソリューション (日立ソリューションズ)

Automation Anywhere Enterprise A2019情報 (シー・システム)

BTC RPA Column Automation Anywhere (ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング)

RPA Knowledge Automation Anywhere (Insight Lab)

オートメーション道場

RPA総研

 

英語

公式ウェブページ

製品ドキュメンテーション

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