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ノークリサーチが日本の中堅・中小企業における2020年RPA市場のシェア動向を発表

2020/11/27 ニュース



調査会社のノークリサーチは26日、年商500億円未満の日本の中堅・中小企業におけるRPA市場の導入企業シェア動向およびERPなどの既存業務システムとの関連に関する調査結果を発表した。

中堅・中小企業の導入はWinActorとBizRobo! が2強

中堅・中小企業のRPA市場では外資系ベンダと比べて国産ベンダーの導入社数シェアが相対的に高く、導入済みの社数シェアでは、WinActor とBizRobo! (OEMブランド等も含む) がいずれも2~3割の値で2強となっているという。

また、国産ベンダーでは導入済みと比較して導入予定の値が高くなっているものが多く、中堅・中小企業では今後も国産ベンダーが主体になると、ノークリサーチでは考えているという。

今後はRPA専用ツール以外にも注目が集まる

RPAは従業員の手作業でカバーされている業務だけでなく、既に導入されている業務システムを自動化の対象とすることも少なくない。昨今ではRPAと同等の機能を備えたERPやノーコード/ローコード開発ツールをオプションとして備えたグループウェア等も登場しており、RPAを「ERP/基幹系システムの一機能として利用」や「コラボレーションの一機能として利用」「Webサービス連携ツールの一機能として利用」したいというユーザーの意向も高い。

加えて、「Microsoft Power Automate」「Dell Boomi」「Anyflow」など、業務フロー基盤としてのワークフローの動向とも深く関連しているRPA専用ツール以外のツールもある。そのため、今後はRPA専用ツール以外の業務の自動化/効率化の手段を視野も入れることが重要となるという。

 

ノークリサーチ、2020年 RPA市場のシェア動向およびERPなどの既存業務システムとの関連、2020年11月