オートメーション・エニウェア・ジャパンは10日、愛媛県が2020年7月より RPA ソフトウェア「Automation Anywhere Enterprise」の本格稼働を開始したと発表した。
愛媛県では、デジタル技術を積極的に取り入れてスマート県庁への転換を推進している。平成 30 年から業務プロセス効率向上の施策として RPA 導入の検討を始め、大量の定型業務や繰り返し作業のプロセス全体を自動化することで業務の生産性を上げ、新たに生み出される時間で県民サービス向上や政策充実を実現できると考えた。
令和元年にはデスクトップ型 RPA を試験導入したが、自動化を適用する業務範囲を全庁に広げることを念頭に、RPA 利用体制の再検討を行った結果、「Automation Anywhere Enterprise」を選定した上で本格導入・全庁への導入拡大を進めている。
今回のAutomation Anywhere Enterprise採用の理由として、愛媛県では以下を挙げている。
- ソフトウェア Bot を職員がノーコードで開発できる使い勝手のよさ
- Bot のバージョン管理やログ管理など、運用・管理を体系的に行う機能が優れている点
- Bot がアクションを起こす時間や、画面の読み込み状況に応じた待機時間を設定できる点
今年度末までに15業務で RPA の導入を目指すとしている。
- 法人県民税・事業税電子申告データの取込業務
- 法人県民税・事業税電子申告データの確定業務
- 法人県民税・事業税申告書の転記入力業務
- 不動産取得税登記済通知書の入力業務
- 国税関連システムで、複雑な操作をする処理
- 建設工事等入札参加資格申請情報をシステム入力する処理
- 保健福祉分野の各種業務
など