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オートメーション・エニウェアのAI-OCR「IQ Bot」でGoogle Cloud Vision APIが利用可能に

2020/07/02 ニュース



 Automation Anywhereは2日、インテリジェント文書処理(IDP)ソリューション「IQ Bot」で利用できる OCR ソリューションに「Google Cloud Platform」が提供する「Google Cloud Vision API」が追加されたと発表した。IQ Bot ユーザーは追加費用なくこれを利用できる。これにより、日本語をはじめとするさまざまな言語に対応する OCR ソリューションの選択肢が増え、文書処理能力が向上したという。

 今回、IQ Bot と Google Cloud Vision API が連携して機能が拡張されたことで、RPA と AI 技術を組み合わせて、医療機関、官公庁、製造業、その他幅広い業界で使われている請求書、発注書、部品表、ミルシート(鋼材の品質を証明する書類)、医療機関の領収書など、さまざまな様式の書類から半構造化データと非構造化データを抽出できる。

 「IQ Bot」は、高度なコグニティブ技術で学習しながら、RPAの自動化業務を拡大させるAI-OCRの一種である。通常のAI-OCRとは少し立ち位置が異なり、文字を認識するOCRエンジンにはABBYYやMicrosoft Azure Computer Vision API、Tessaractといった外部エンジンを利用し、IQ Bot自身は帳票のフィールドや表といった構造認識などを行うという役割分担をしている。今回は文字を認識するOCRエンジンの選択肢にGoogle Cloud Vision APIが新たに加わった。