マイクロソフトは9日、同社のRPA開発ツール「Microsoft Power Automate Desktop」の正式提供開始と機能追加をブログで発表した。あわせて適用対象業務を洗い出すためのプロセスマイニングツールである「Process Advisor」のプレビューを発表した。
Power Automate Desktopが正式提供開始
マイクロソフトは2020年5月にSoftomotive社の買収を発表し、WinAutomationを取り込み、2020年9月に行われた年次の技術者向けイベントIgniteでプレビューリリースを発表した。その後、10月にアップデートを行った後、今回の正式提供開始となった。
元々同社ではMicrosoft Flowと呼ばれるクラウドサービスをAPIを通して自動化するiPaaSを提供していたが、デスクトップアプリケーション、Webアプリケーションを自動化する機能が「Microsoft Power Automate」に統合されることとなった。
元々iPaaSとして提供されていたワークフロー機能は「クラウドフロー」、Power Automate Desktopをはじめとするデスクトップアプリ/Webアプリの自動化を提供するワークフロー機能は「デスクトップフロー」という名称で提供される。組織内でのデスクトップフローの開発を複数人で共有して行える機能も提供する。
プロセスマイニングを支援するProcess Advisorのプレビューが開始
また、自動化の対象業務を洗い出す際に、最も効率の良い業務を見つけるためのツール「Process Advisor」も今回プレビューとなった。Process Advisorは、実際に業務を行うユーザーが作業をする様子をプロセスレコーダーで録画し、それを元にプロセスマップを作り出して分析、アドバイスを行うツールとなる。

提供元: マイクロソフト