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RPAの利用がより拡大する傾向がオートメーション・エニウェア等の調査から明らかに

2021/02/17 ニュース



 オートメーション・エニウェアは16日、調査会社ETRと共同実施したRPA利用に関する調査結果を公開した。それによると、RPAは幅広い企業に採用されはじめ、本格的な普及期に入っていることが判明したという。

既に90%の企業がRPAへの取り組みを行っている

 この調査はGlobal 2000および Fortune 5000企業を含む、中小企業から大企業までの何百人もの経営層へのインタビューと、同社の 4,000社以上の顧客からのデータ収集がベースとなっているということだ。この調査によると、63%の企業がRPAを既に展開して積極的に全社展開推進中、27%RPAを評価中ということだ。

 また、RPA導入を計画、展開した組織の最大の目的は生産性の向上であり、導入企業の78%がこの効果を既に実感しているという。特に100以上のボットが展開されている場合に、生産性向上の目標が達成される可能性が高いと結論付けている。向上した生産性により浮いた従業員の力を、より革新的で価値の高い仕事にまわしてコスト削減を行うことが、その次の理由として挙げられている。

 

RPA拡大の最大の障壁はスキル不足

 また、この調査では、RPAの拡大に対する最大の障壁はスキル不足であると結論付けている。そのためにトレーニングプログラムやオンラインコースでの習得という手段がよく撮られている。一方、RPAの活用が進んでいるトップ企業でも、従業員のうちの15%未満しかRPAの活用ができていないという。これを最大90%にまで引き上げるべく動いていることも明らかになった。

 57%の組織が今後12カ月間でRPAへの投資を増やす予定であり、ボットの数が現在の倍になるとこのレポートでは予想している。

 また、顧客の投資動向として、優先度高く取り組んでいるものには他にクラウド移行やサーバーセキュリティなどが挙げられており、RPAもクラウドで採用するケースが2/3にも及ぶという。